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岸和田市|内科・ペインクリニック・リハビリテーション科・訪問診療・訪問看護・在宅ホスピス

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DIARY

彼らは看護師平成24年4月22日

karerahakangoshi

「肋骨軟骨肉腫」。聞き慣れない病名でした。悪性度が高くなく、切除術の後一旦完治とされていました。看護師である彼は、まだ44歳。働き盛りで仕事が楽しかったと言っていました。それから4年も経って、歩行障害が出現しました。脊椎への転移でした。切除術、脊椎固定術、放射線療法が行われましたが、彼が再び自分の足で歩くことはありませんでした。

勤めていた病院所属の寮から両親の元に帰ってきた時には、車椅子生活にはすっかり慣れ、ちゃんと生活パターンがありました。朝は起きてから洗顔し髭を剃り、パジャマから洋服に着替えて、テーブルで食事を摂りました。ベッドから車椅子に移るのが多少面倒でも、普通の生活を送りながら療養したかったのです。呼吸苦が多少あっても、彼はいつも笑顔でした。左半身だけ発汗が著明だったり、排便排尿がうまくいかなかったり、さらにいろんな症状が彼を苦しめました。肺炎を起こし呼吸困難になりながらも、自分なりに病状を把握したがり説明を求めてきました。

最期の時、私より早く駆けつけた同じ看護師である弟さんが、心臓マッサージを始めていました。汗だくで心マを続ける光景は、胸を刺しました。それを制するまでに、時間がかかりました。汗に混じって、無念の涙が流れていたからでした。