医療法人にしだJクリニック

岸和田市|内科・ペインクリニック・リハビリテーション科・訪問診療・訪問看護・在宅ホスピス

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DIARY2

その59令和2年2月4日

94歳の彼女の息子さん夫婦は70歳代。介護を受けている方もいる年代だし、病気を持っているなら尚のこと家で介護するのは大仕事。

肺がんと診断され、完治は不可能、予後数ヶ月と宣告され自宅療養を希望、在宅ホスピスが始まった彼女だったが、家族みんなで見守って最期を迎える予定のはずが、胸水も抜いてもらってがん特有の痛みもなく、病状も顕著に悪化することなく、笑顔で1ヶ月半が過ぎてしまった。小康は得ているものの、主にベッド上安静。居間ではなく、ご自分の部屋で寝ていて、迷惑がかかるからと排泄以外は起きようとしない。家族親類も顔は見せるが、その頻度も時間も減っていった。介護疲れも見え隠れした。

しばらくサービス付き高齢者向け住宅に入所することとなった。部屋に閉じこもっていたので、ダイニングで他の入居者さん達と一緒に食事をするのが楽しそうだった。看護体制は家にいた時と変えず、様々な症状に対応し、病状は安定していた。

2週間くらい過ぎた頃、息が荒くなったり、無理なお願いを言い出したり、行動が突発的で意味がわからなかったりした。もう時間が無いように思われたその日、自宅へ戻った。翌日、声かけに反応が無くなった。ご希望通り、ご自宅で、家族みんなが見守る中で息を引き取った。